藤野 絵梨|卒業生を知る|北海道鍼灸専門学校
卒業生を知る
藤野 絵梨 さん
勤務

藤野 絵梨 さん

昼間部第18期生(2021年卒業)
風の音治療院 勤務

ヨガスタジオでの勤務やオーストラリアでのワーキングホリデーを経て食事・自然療法に興味を持ち、「風の音治療院」院長と出会い弟子入りを決意。本校で学びながら治療助手(兼事務スタッフ)として勤務し、現在に至る。

根本からの改善を手助けできるのがこの仕事。
さまざまな症状に対応できる治療家になりたい

20代前半に体調を崩したのをきっかけに意識して休む時間をつくり、少しでも身体に良いことをしようと決めました。ヨガを始め、食事を見直すなどしていくうちに体調はみるみる改善。こうした経験から食事・自然療法に興味をもち、オーガニック農業を知るためにオーストラリアへ渡ったのですが、一次帰国した際、たまたま知人から紹介されたのが現在の勤務先「風の音治療院」でした。院長の治療方針や生活指導の方法に感銘を受け、「私がやりたいのはこういうことだ!」と直感。当初は鍼灸師になりたいというより人の身体や東洋医学について知りたかったのですが、国家資格は持っていると便利だと思い北海道鍼灸専門学校に入学しました。

現在の私の治療では、問診から得た大まかな身体のイメージを、関節可動域と経絡の考え方を組み合わせた「IMAC」の身体の評価と照らし合わせ、必要な治療穴(ツボ)に磁石を置いて身体のバランス調整をします。併せて生活指導やセルフケアをお伝えしたり、元気になってきた方には簡単なトレーニングも取り入れ、ご自身で元気な状態を保てるようになってもらいます。

問診で食の傾向をたずねると、身体が今どういう状態かが見えてきます。その人が求めるものが身体からのサインで、例えば「甘いものが食べたい」という場合は“身体の緊張が強く、緩めたがっている”と解釈できます。自分では気付けない身体の状態を一緒に考え、気付いてもらい、身体と向き合ってもらう。これが改善にもっとも必要なことだと思います。

生活習慣による不調や体の使い方による癖が原因の痛みなど、患者さんの抱える症状はさまざまで、対応するには広い視野で患者さんの身体をみる必要があります。いわゆる対症療法を受けても症状が改善せずに困っている方や、自分の身体や健康状態について不安を感じる方は少なくありません。そうした方に東洋医学的な視点からみた身体の状態をお伝えし、根本からの改善を手助けできるのが鍼灸師だと思います。治療に行き詰まったりわからないこともありますが、院長に相談したり、鍼灸だけではなくいろいろな視点から考えることで、治療に対する自分自身の不安を解消できていると思います。

風の音治療院が主催の勉強会では、問診や生活指導、経絡と解剖学を組み合わせた身体の見方などを練習していて、そのほかにも東京で行われている「オステオパシー」のセミナーに参加しました。“この分野だけ”と決めてしまわずに、さまざまな考え方を学び、どんな症状にも対応できる自分の治療スタイルをつくっていきたいです。

リンク:風の音治療院

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