山崎 千可子|卒業生を知る|北海道鍼灸専門学校
卒業生を知る
山崎 千可子 さん
開業 ゼミ講師
漢方・食養生ゼミ担当

山崎 千可子 さん

夜間部第44期生(2020年卒業)
鍼灸 千希理氣 院長

自身の経験から自律神経症状に悩む人たちの受け皿になりたいと考え、薬剤師・鍼灸師の資格をもった自律神経の専門家として「縁‐yosuga‐宮の森」に勤務した後、「鍼灸 千希理氣」を開業。心と身体の悩みから薬の相談までトータルに対応している。国際中医専門員。

西洋と東洋の両面から
患者さんを支えていきたい

大学を卒業して以来薬剤師として勤務していた私は、30代で原因不明の体調不良が続き普通に働くことができなくなってしまいました。病院でいろんな科を受診しても全く原因がわからない―そんな状態が続き、最後にたどりついたのが循環器内科。たまたま漢方に詳しい先生で、処方された漢方薬を飲むと身体がラクになるのを感じたのです。その漢方の効果・効能に書かれていたのは「体が弱っている人」向けということ。そのとき初めて自分の身体が弱っていたということに気づきました。

こうした経験をきっかけに漢方に興味をもつようになり、病院に行っても「異常ありません」と言われてしまう自律神経に注目するようになりました。原因がわからないときに、身体も心もトータルで診てくれる場所があったらいいな、という当時の思いを形にしたのが現在の治療院です。

とはいえ、もともとは鍼灸師になるつもりはなかったんです。中医学の世界では漢方とツボ(鍼灸)はワンセット。漢方を勉強したからにはツボについても学びたいと思ったのが、北海道鍼灸へ入学した理由でした。薬剤師の仕事をしながら夜間部へ通うのはかなり大変でした。体力的に厳しければ辞めてもいいかなと頭の片隅では思いつつも、一年を終えたときには「あと2年頑張って続けたい」と気持ちは変化していました。

まだその時点では薬剤師を続けるつもりだったのですが、2年生になったときに再び体に問題がみつかりました。早期の乳がんでした。仕事は退職し、学業に専念することにしました。

卒業後はどこかで修行をさせてもらいながら、薬剤師と鍼灸師の資格を活かして仕事をしようかと漠然と考えていたとき、入学前から私自身が患者としてもお世話になっていた「縁‐yosuga‐」の山本社長(本校卒業生)から声をかけていただいたのです。「山崎さん専用の治療院をつくるので、施術内容も全て任せたい」と言ってもらい、気持ちが動きました。薬剤師は医療職ですが、医師の処方意図をくみ取り、患者さんに正しくお薬を使ってもらうのが仕事。問診、治療方針を組み立てて治療するということは未経験ですから不安だらけでしたが、社長の力強いバックアップのおかげで鍼灸院をスタートすることができました。

患者さんは主に女性。自律神経が乱れるとさまざまな症状が出てくるため、お話を伺うだけでも「聞いてもらってラクになった」と喜ばれることもあります。自分が辛いということを日頃から我慢していらっしゃる方が多いんだなぁと実感します。薬剤師の資格もありますので西洋と東洋の両面からご相談にのることで、感謝されることがとてもうれしいです。

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