浅香 寛一|卒業生を知る|北海道鍼灸専門学校
卒業生を知る
浅香 寛一 さん
開業 ゼミ講師
経路治療ゼミ 担当

浅香 寛一 さん

夜間部第6期生(1981年卒業)

小樽商科大学卒業後、証券会社勤務を経て本校へ入学。国家資格取得後、1982年東札幌にて開業し、同年経絡治療学術団体東洋はり医学会に入会。東洋はり医学会札幌中央支部を設立し、後輩の指導にあたる。日本伝統鍼灸学会会員、北海道鍼灸師会会員。

身体全体を整え、
生命力を高める治療が鍼灸の魅力

鍼灸師になって40年になりますが、鍼灸治療について知ったのは社会人になってから。証券会社でサラリーマンをしていた私に、整骨院を経営していた父が柔道整復師と鍼灸師の資格取得を勧めたのがきっかけでした。ですから経絡(けいらく)治療を知ったのも北海道鍼灸専門学校に入学した後で、こんな医療があるのかと驚いたことは今でも印象に残っています。

西洋医学では、〝胃”に何かあれば〝胃”の組織の異常ととらえ、〝胃”に治療をしていきますが、経絡治療では手足のツボに治療を行い、身体全体の気の巡りや陰陽のバランスを整え、その人の持っている生命力を強化することで〝胃”を治していきます。生命力(免疫力)を高める治療法ですから当然時間はかかりますが、攻撃的ではない、副作用のない優しい治療です。また経絡治療の、〝人間は自然から生まれたものであり、自然の天地で育まれている”という考え方にも感銘を受けました。

鍼灸師は自分の治療に対して、常に反省しながら自己評価していくことが大切です。「適切な治療ができたか」は毎日自問自答します。心に残っているのは、お医者さんから紹介された末期がん患者さんのこと。経絡治療を続け、一時的に仕事復帰ができるくらいお元気になられましたが、その後、お亡くなりになられました。奥様からの「先生に巡り合えたことを感謝しています」というお手紙を読んだときの気持ちは忘れません。この仕事をしていて良かったと心から思います。

※2016年2月取材

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