横山 翔|卒業生を知る|北海道鍼灸専門学校
卒業生を知る
横山 翔 さん
勤務

横山 翔 さん

昼間部第11期生(2014年卒業)
E-Fit勤務

高校卒業後、スポーツトレーナーの資格を取得した後、北海道鍼灸へ入学。卒業後はトレーニングとケアの両面からコンディショニングや健康をサポートするトレーナーとして活動。TWIST SAPPOROではオープニングスタッフとして研修を受け、数多くのTWISTファミリーのコーチングに携わる。

鍼灸の知識と技術で、
トレーナー全体の地位を確立させることが目標

もともと人に何か教えることが得意だったことと、ずっとバスケットボールをやっていたこと―この両方を活かせるのがスポーツトレーナーという仕事だと思い、トレーナーを目指して進学しました。そこで日本のトップクラスのアスリートに関わる素晴らしい先生に出会い、ますますトレーナーになりたいという意欲は高まりました。しかし、トレーナーは指導はできても治療を行うことはできません。より良い結果を引き出すためにはこれが大きな壁になると気づき、恩師の母校である北海道鍼灸へ入学しました。

入学するまで東洋医学についての知識は全くなく、西洋医学に慣れ親しんできた人間にとっては“気”と言われても疑問しか持てませんでした(笑)。違和感を抱きながらも学んでいくうちに、東洋医学の“病気を診るのではなく人を診る”という点が、トレーナーの仕事にマッチすると気づいたんです。例えば単純に「ここが弱いからこの筋肉を鍛えよう」ではなく、「なぜこの筋肉が発達していないのか」を考えるのも一つです。学ぶほどに“その人の全体を診る”という東洋医学の視点に魅力を感じるようになり、手ごたえを得られた3年間でした。

トレーナーをめざした当初に抱いていた夢はプロの世界に携わることでした。あれから10年以上が経ち、今はオリンピック選手やプロアスリートの方々にもパーソナルトレーニングを行っています。なかには「レバンガ北海道」の玉木選手のように、高校生のときから関わらせてもらっていたアスリートが、プロバスケットボールプレーヤーになって札幌に戻ってくるといううれしいこともありました。

次の目標は、そうしたトップレベルの選手たちとよりいっそう深く関わっていくことと、トレーナー全体の地位を確立させることの二つ。スポーツを学べる学校は増えましたが、卒業して実際にトレーナーとして活躍できるのはほんの一握りです。僕がこうしていられるのは努力や運もありますが、何より恩師や周囲で支えてくれた人たちのおかげです。だからこそ、今度は自分が職業としてのトレーナーの地位向上に貢献したいのです。

以前、試合を控えた選手が足にけがをしたとき、鍼灸治療で対応したことで無事に試合で勝利できたことがありました。病院を受診しても痛みがとれず、テーピングをしてもカバーしきれない。そんなとき鍼灸という手段が残されているのは、ケガをした本人にとって本当に心強いものなんです。治療後に「さっきとは違う」と実感できると、本人の意識は確実に変わります。プロに限らずスポーツ界ではトレーナーの必要性がますます高まっていますが、鍼灸治療の知識・技術があれば、その存在はますます大きな支えとなれるのです。
※2018年1月取材

リンク:E-Fit(Chitose Brain Gate)

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